比、テロ厳戒態勢の4連休
【マニラ1日鴨野守】フィリピンは十月三十一日から四連休を迎えているが、帰省や墓参りで多くの国民が移動するこの間、政府は軍、警察を総動員し、公共交通機関や墓地、教会、ショッピングモールなどで不測の事態が起きないよう万全の態勢で警備にあたっている。
十一月一日は、カトリックの諸聖人を記念する万聖節で国民の祝日。二日は、死者の霊を祈る万霊節。政府は十月三十一日、十一月二日を特別休日としており、三日まで四連休となる。
人出の多いこの間にテロ事件が起きてはならないと治安当局は、飛行機やバスなどの公共交通機関での身体検査や持ち物検査を実施。またマニラ首都圏内にある六十六の墓地でも警官や海兵隊員が配置された。昨年同時期の連休も、9・11同時テロ事件と米英を中心としたアフガン攻撃の中で手荷物検査などが行われたが、今年はさらに厳重な警戒態勢を敷いている。
マカティ市にあるマニラ南部墓地でも墓地の約五百b手前から交通規制を行い、入り口では九人前後の警官が墓参りの人たちの手荷物や身体検査を行った。だが、記者がカメラを向けると墓参者だけでなく、警官までも「俺も写してくれ」と声をかけてくるなど、いたってのんびりムード。
ただ、現地英字紙「スター」は、モロ・イスラム解放戦線(MILF)が連休明けのマニラ首都圏で新たな爆弾テロを計画していると報道。その証拠として、治安当局はMILFが標的としているマニラ首都圏にあるショッピングモールやレストラン、バーなどのリストを入手した、と報じている。
また米国政府も在比自国民に対して、映画館やカラオケバーなど多数の外国人が集まる場所などを特に注意するように呼びかけており、軍や警察の厳戒警備はしばらく続きそうだ。