バシル容疑者をジャカルタ移送・インドネシア
【バンコク28日内藤毅】同国の国家警察は二十八日午後、イスラム過激派組織ジェマ・イスラミアの指導者と見られるアブ・バカル・バシル容疑者を尋問のため、中ジャワ州ソロの病院から首都ジャカルタに移送した。バシル容疑者は十九日、二〇〇〇年に連続して起こったキリスト教会爆破事件に関与した疑いで逮捕されていたが、呼吸障害で入院中だったため、これまで尋問がなされずにいた。
この日朝、約三百人の警官隊が警護する中、車椅子に乗ったバシル容疑者が病院から連行されて出てきた。一部の報道によると、バシル容疑者の支持者三人が病室に立てこもり、連行を阻止しようとしたが、私服警官らにより、扉が壊され、同容疑者は病院外に連れ出されたという。
また、同容疑者の連行時、抗議活動を行っていた百人前後の支持者が警官隊に殺到。騒ぎは三十分ほどで収まったが投石行為や乱闘などで少なくとも警官四人、デモ隊数十人にけが人が出た。この抗議行動には同容疑者が主宰するイスラム学校の生徒や同調者が参加。警察当局は当初、バシル容疑者の連行が大規模な騒動に発展すると予想していたが、二十八日現在、騒ぎは拡大していない。一方、バシル容疑者の弁護団はこの日、南ジャカルタ地方裁判所で、同容疑者の逮捕を不当とし、国家警察を告訴した。