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一連の爆弾テロ、MILF反主流派が関与か

JI組織と深く連携、比英字紙が報道

 【マニラ26日鴨野守】フィリピン南部ミンダナオ島サンボアンガ市とマニラで今月、相次いで起きた爆破事件に関連して、治安当局はイスラム国家樹立を目指すテロ組織ジェマ・イスラミア(JI)に深く関わる人物が一連の事件の首謀者と見て、捜査を進めている。だが、関係者は「逮捕は容易でない」と指摘している。

 十月二十四日付英字紙インクワイアラーは一面トップで、軍や警察は一連のテロ事件の首謀者はイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)の幹部、ムクリス・ユノス容疑者とその仲間であるとして追跡中と報じた。グループには少なくとも二人のインドネシア人と不特定多数のフィリピン人が含まれるという。

 報道によれば、ユノス容疑者はアフガニスタンとパキスタンで訓練を受けた爆弾製造の専門家。今年一月にフィリピン警察が逮捕したインドネシア人のファトゥール・アルゴジ被告とも接触のあった人物とされる。

 アルゴジ被告は、JIの幹部の一人で、大量の爆薬を隠し持っていたとして殺人未遂容疑などで逮捕された。その後の調べで、百人以上の死傷者を出した二〇〇〇年十二月末のマニラ首都圏の連続爆破テロに関与したと自供。逮捕されたほかのJIメンバーの供述から、南ダバオ州ゼネラルサントス市で爆薬一トンが押収されている。だが、JIグループが入手した爆薬は五dにものぼるといわれており、残りの爆薬はまだ発見されていない。

 治安関係者は、「爆薬のトレーニングには、多くの才能と度胸を必要とするが、ユノスとアルゴジは、同じレベルの才能と度胸を持っている」と、コメント。

 この二人はマレーシアのJIリーダー、ハンバリ容疑者とも接触があると言う。ハンバリ容疑者は、マレーシアとインドネシアで指名手配中だが一昨年と昨年、フィリピン南部ミンダナオ島で目撃されている。

 今月に入って、ユノス容疑者はマニラのイスラム教徒が多いキアポ地区で、数回目撃されたとの情報もある。ある情報関係者は、「約六割の警察情報部員は現在、地下深くに潜りこんでいると見られるユノスの発見に投入されている」とインクワイアラー紙に語っている。

 今月、ケソン市でのバス爆発事件と二○○○年十二月末にマニラで発生した連続爆弾テロと全く同じ爆発物が使われたことから、軍や警察は一連の事件のカギを握る人物として、ユノス容疑者の身柄確保に全力を挙げている。だが、同容疑者はMILF関係者が守っており、捜査は難航していると伝えられている。

 MILFは現在、政府と和平交渉を進めているが、内部にはこれに反発するグループがおり、イスラム根本主義過激派アブ・サヤフや、国際テロ組織アルカイダ、またJIと連携をとっている。今回の事件の背後には、こうしたネットワークが動いている。

 情報関係者は、「彼らは、一般の人々に衝撃を与えるような標的を探している」と分析、カトリック教会などがその危険性があるとして注意を呼びかけている。

 在フィリピン日本大使館は、今後も同じような事件が起きた可能性があるとして、米国権益に関係した場所や欧米人らが多く集まる場所へ近づかないよう、在留邦人に呼びかけている。

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