平成21年3月23日
M&Aの決定に役立つ特許情報分析ツール
SBIインテクストラの「ストラビジョン」
「MicroStrategy8」の多彩なチャート機能利用
企業の経営戦略立案を強力にサポートするビジネス・インテリジェンス(BI)のツールとして世界各国約三千社が採用している「MicroStrategy8」の日本での販売、保守、コンサルティングなどを手掛けるマイクロストラテジー・ジャパン(本社・東京千代田区、久保田恭弘代表取締役)はこのほど、同社で事例紹介セミナーを開いた。セミナーでは、ソフトバンク系の次世代型総合金融情報グループ・SBIホールディングスの子会社であるSBIインテクストラ(東京港区、大津山秀樹社長)がMicroStrategy8を使って開発したソリューション「StraVision(ストラビジョン)」の有効性が紹介された。
ストラビジョンによる特許の競争力分析過程
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企業競争が激化している製造業では特に特許出願が多く、競争上優位に立つためには特許情報の分析と有効活用が経営戦略上極めて重要になる。その判断に基づいて、自社技術の研鑽と展開に注力するか、あるいは他社からの特許ライセンスの提供や特許技術を持つ企業との戦略的提携・買収(M&A)に踏み切るかなど、経営戦略上重要な意思決定が可能になるからだ。
SBIインテクストラでは製造業を中心にした企業ユーザーのニーズに応えるため、ストラビションという特許情報提供システムを開発、インターネットを通じて企業ユーザーに特許情報を提供してきた(ASP=アプリケーション・サービス・プロバイダー=事業)。
ストラビジョンが他社のシステムと異なる特長は、@千百万件に及ぶ一九八五年以降の日米の特許情報のすべてをデータベースとして蓄積A同社が独自に行ってきたコンサルティングサービスの経験やノウハウに基づいて企業の技術競争力や事業競争力を測定できるPCI(Patent Competency Index=特許特性指数=)という指標を独自に開発、特許の持つ質(競争力)をユーザーに提供B大量の文書を解析する「テキストマイニング」の手法を特許文書に応用C情報量に応じた従量課金制とは異なる定額制を採用――したことなどにある。
ただ、初期のストラビジョンでは、特許情報の質を視覚的に理解するためのチャート分析が容易ではないという難点があった。このため、SBIインテクストラはストラビジョンに三次元チャート分析にも優れたBIツールのMicroStrategy8を組み合わせ、二〇〇八年六月から新しいASPサービスの提供を開始。同サービスではPCIを軸に、@数万件の特許データを対象としたマクロ分析A技術・課題で特許を分類、分析するセグメント分析B個別の技術分野を掘り下げて、企業間の特許情報を比較するエレメント分析C個別の特許情報の影響力やビジネス・チャンスを分析するコア分析――という順序で、特許情報の質的価値を深く評価できる、という。
SBIインテクストラの枝野祐司事業推進部長は「MicroStrategy8の持つ高度な分析能力と多彩な表現力を持った三次元チャート機能で、特許情報の競争力の可視化と直感的理解が可能になった」と評価している。両ツールとも活発化するM&Aの決定に役立つツールと言えよう。
(編集委員・野村道彰)