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平成20年11月4日

「黒人問題」に歴史的判断−米大統領選

 【ワシントン3日時事】四日に投票日を迎える米大統領選は、初の黒人大統領誕生の成否が大きな焦点だ。黒人奴隷制度という「歴史の原罪」を背負う米国が、奴隷の子孫でないとはいえ、ケニア人を父に持つ民主党候補バラク・オバマ上院議員を初の黒人大統領に選出するまでに成熟したのかどうか。その問いに対する歴史的な答えが間もなく明らかにされる。

 今年は、公民権運動指導者の故キング牧師が一九六三年に行った「わたしには夢がある」演説から四十五周年の節目。キング牧師は「肌の色ではなく、内なる人格によって判断される社会」を夢見たが、時代は黒人大統領誕生が目前になるまでに移り変わった。

 オバマ氏が史上初めて、民主党という二大政党の一つで大統領候補の指名を獲得し、共和党大統領候補ジョン・マケイン上院議員に対して優勢に選挙戦を進めた事実は人種をめぐる米国の劇的な変化を物語っている。キング牧師同様、六八年に暗殺されたロバート・ケネディ元司法長官は生前、「四十年後の黒人大統領の誕生」を予測していたが、その予言が的中する可能性は高まっている。とはいえ、人種が微妙な問題であることに変わりはない。オバマ氏は今年前半の民主党予備選・党員集会の最中、白人敵視の過激な言動を繰り広げたシカゴ黒人教会のライト牧師との師弟関係が問題にされ、支持率が急落した苦い経験がある。


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