平成20年11月1日
オバマ氏が「王手」−2008米大統領選
逆転誓うマケイン氏
【ワシントン31日時事】二期八年続いたブッシュ政権に代わる米国の新体制を選ぶ大統領選の投票が、十一月四日に行われる。選挙戦最終盤で、政権奪還を狙う民主党のバラク・オバマ上院議員(47)が、共和党のジョン・マケイン上院議員(72)を支持率でリードし、優位を保っている。米メディアの選挙人獲得予測でも、オバマ氏は過半数に達する勢いで、米史上初の黒人大統領の座に「王手」をかけている。
九月中旬に金融危機が深刻化して以来、オバマ氏は中低所得者重視の経済政策を訴えて着実に支持を拡大してきた。十月三十日発表のニューヨーク・タイムズ紙とCBSテレビの合同世論調査によると、全国支持率はオバマ氏が52%、マケイン氏が41%。その他の主要調査でもオバマ氏は3−8ポイント差で優位に立っている。
オバマ氏は、民主党の牙城である北東部や西海岸で優勢なほか、激戦州の西部コロラド、南部バージニア両州などでもマケイン氏を一歩リード。政治情報サイト、リアル・クリア・ポリティクスの州別支持率に基づく集計によると、オバマ氏は選挙人(全五百三十八人)の二百三十八人を固め、「やや優勢」の州も含めると、過半数(二百七十人)を大きく上回る三百十一人を獲得する勢いだ。

オバマ民主(左)、マケイン共和の両米大統領候補(AFP=時事)
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一方のマケイン氏は、共和党が過去十連勝しているインディアナ、七連勝のノースカロライナ両州などでも接戦に持ち込まれ、苦しい立場だ。
ただ、黒人候補には支持率が実態より高めに表れる「ブラッドリー効果」が指摘され、仮に各州でオバマ氏の支持率を6ポイント差し引いて選挙人を積算し直すと、両候補が二百三十人前後で伯仲する。
オバマ氏は三十日、フロリダ州での演説で「勝負がついたと考えてはならない」と引き締めを図った。また、テレビインタビューで「多くの共和党員も変革を渇望している」と語り、党派を超えた支持を呼び掛けた。
これに対し、マケイン氏は遊説先のオハイオ州で「われわれは劣勢にあるが、逆転してみせる」と強調。オバマ氏の国政経験の浅さや富裕層増税の公約への批判を強め、巻き返しを狙う。