平成20年10月28日
オバマ氏優位動かず
マケイン陣営は「内紛」報道も
投票まで1週間 米大統領選
【ワシントン27日時事】米史上初の黒人大統領が誕生するかどうかが焦点の二○○八年大統領選は十一月四日の投票日まであと一週間。「変革」を掲げて旋風を巻き起こした民主党大統領候補バラク・オバマ上院議員(47)の優位は選挙戦終盤でも動いておらず、オバマ氏は勝利への自信を深めつつある。劣勢の共和党候補ジョン・マケイン上院議員(72)は必死に挽回(ばんかい)を図っているものの、各種世論調査では先行するオバマ氏との差は広がり、情勢は厳しい。
オバマ氏は二十六日、激戦州のコロラド州デンバーで開いた集会で十万人もの大群衆を集めた。有力政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の最新予測によれば、オバマ氏は五百三十八人の選挙人中、過半数二百七十人を大きく上回る三百六人を獲得する公算。マケイン氏は南部フロリダ州やノースカロライナ州など七つの接戦州すべてを制しても、獲得選挙人は二百三十二人にとどまると予測されている。同サイトによると、天王山とされるオハイオ州も、経済争点化を背景に形勢はオバマ氏に傾いた。
二十五日付のニューヨーク・タイムズ紙によれば、オバマ陣営は既に大統領選での勝利を見据え、新政権樹立の準備を進めている。大統領候補が投票日前に次期政権発足の準備に着手するのは普通のことだが、オバマ氏は金融危機などの難題に早急に対処することを念頭に、過去に前例のない大掛かりなスケールで、政権移行準備を進めているという。
対するマケイン陣営では、「内紛」も起きているようだと政治情報紙ポリティコが伝えている。同紙によると、副大統領候補に起用されながら、その経験の浅さがマケイン氏に災いしているペイリン・アラスカ州知事を敗戦の「戦犯」に仕立てようとする動きが選対高級幹部の間で見られる。ペイリン氏も選対幹部への不信感を強め、独断で動くケースもあるとされ、陣営内は浮足立った雰囲気にあるようだ。