書評
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『メダカが田んぼに帰った日』

金丸 弘美

不耕起栽培による自然回復の道

 かつて日本の至る所の田んぼや用水路で目にすることの出来たメダカが、環境庁(当時)の「日本の絶滅のおそれのある野生生物のリスト」通称レッドデータブックに登録されたのは一九九九年のこと。田んぼの用水路のコンクリート整備や農薬の大量使用がその原因だった。

 そういう中、農薬を使わず、しかも田んぼを耕さずに米を作る不耕起栽培という新しい米作りが注目されている。この農法は一言で云えば、稲が持つ本来の生命力を生かす米作り。農薬を使わないから、メダカやタニシ、ドジョウなどの動物が田んぼに帰り、そしてその小動物を餌にする鳥たちが田んぼに舞い降りる。著者は日本各地を取材し、この不耕起栽培とは何かを分かりやすく紹介。田んぼの自然が回復してゆく様を感動的に伝えている。

(学習研究社、一二〇〇円+税)



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