■特集・米中間選挙
初の女性議長に現実味−米下院民主勝利ならぺロシ氏有力【ワシントン2日時事】今月七日の米中間選挙で民主党が下院で過半数を制するとの観測が強まる中、米議会史上初の女性議長誕生が現実味を帯びてきた。民主党が勝利して慣行通りの人事が行われるなら、序列一位のナンシー・ぺロシ院内総務(66)の就任が極めて有力だ。ぺロシ氏はメリーランド州生まれで、父トーマス・ダレサンドロ氏は下院議員やボルティモア市長を務めた。五人の子育てが一段落したのを機に自身も政治活動を始め、一九八七年にカリフォルニア州から下院に初当選。今回の選挙で十一選を目指す。 福祉や人権問題をライフワークとしてきたが、二○○二年に院内総務に選出されてからは、安全保障問題にも積極的にかかわり、ブッシュ政権のイラク政策への批判の先頭に立っている。弁論は明快で、十月のテレビインタビューでは「イラクの戦いは対テロ戦争とは言えない」と主張して米軍の早期撤退を求めた。 この発言の直後、ブッシュ大統領は選挙応援演説で「下院民主党のトップは議長になりたがっているが、彼女の対テロ戦争の見解は間違っている」と反論。大統領は表向き「共和党は上下両院で勝つ」と繰り返しているものの、ぺロシ氏と議長ポストとを結び付けた発言は、選挙戦で勢いを増す民主党への危機感の裏返しとも取れる。 ただ、民主党が議会多数派となっても、少なくとも○九年一月までは共和党政権が続くため、「ぺロシ議長」の前途は多難だ。ぺロシ氏は「非常にしんの強い性格」(事情通)と評されるが、ブルッキングズ研究所のトーマス・マン上級研究員は「共和党議員が党派を超えて協力できるような環境をつくることが重要になる」と話している。
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