■特集・米中間選挙
民主大勝ならヒラリー氏有利?−米中間選挙注目集める08年大統領選予測【ワシントン30日時事】米国内で中間選挙の結果が二○○八年の大統領選挙にどのような影響を与えるのかという分析が注目を集めている。世論調査の予測通り民主党が勝利した場合、ヒラリー・クリントン上院議員(59)ら民主党の候補者たちに有利になるとの見方がある。予想される有力候補たちは応援演説に飛び回るなど、既に臨戦態勢だ。民主党ではかねて、ヒラリー議員が○八年の大統領選候補として有力視され、○四年の候補者だったケリー上院議員(62)も雪辱を狙う。さらに黒人の若手有望株、オバマ上院議員(45)も立候補の意思を表明した。共和党では、穏健保守派で国民的人気の高いマケイン上院議員(70)、環境問題に熱心なヘーゲル上院議員(60)らの名前が挙がっている。 ハドソン研究所のカウフマン研究員は「もし民主党が有権者の問題意識をうまくくみ取って大勝すれば、彼らは○八年でも有利になる。そのときはヒラリー議員かオバマ議員かという選択だろう」とみる。同研究員は、特にオバマ氏が新しいスターとして受け止められており、ヒラリー議員をしのぐ勢いがあるとみる。 ただ、民主党が議会を支配した場合、ブッシュ大統領との対立から政策課題が動かなくなるとの予測がある。そうなると、民主党の問題処理能力に疑問符が付き、大統領選には不利との見方も議会関係者の間で出ている。 中間選挙で有権者がブッシュ大統領に「ノー」の意思を示した場合、保守強硬派と一線を画すマケイン議員が共和党の大統領候補に浮上する可能性が大きい。同党の下院スタッフは「共和党にとっては政権維持が○八年の命題となるため、中道寄りの候補者を選ばざるを得なくなる」と話す。 二年後の大統領選への道のりは長く、ケイトー研究所のサンプルズ部長は「大統領選は議会選挙とは違い、今度の結果で誰が有利になるかを判断するのは難しい」と慎重だ。それでも、ヒラリー、マケイン両氏らは精力的に選挙応援に回り、外交政策などでも積極的に発言して存在感を高めようとしており、今後、「ブッシュ後」に向けた動きはますます活発化しそうだ。
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