米ハリケーン被害

温暖化で威力アップ−ハリケーン

太平洋西部で顕著な傾向−米科学誌

 【ワシントン15日時事】海水の表面温度が上昇したため、台風やハリケーンなどがより強力になっている可能性が強いとの研究を米ジョージア工科大学のウェブスター教授らがまとめた。ハリケーン「カトリーナ」で甚大な被害を受けた米国では、「地球温暖化の影響」との指摘が出ているが、今回の研究はこの主張に根拠を与えるものとなる。論文は十六日付の米科学誌サイエンスに掲載される。

 同教授らの研究チームは、一九七五年から二○○四年までの間、太平洋、大西洋、インド洋など世界各地で発生した台風などについて調査を行った。

 その結果、米国の分類で「カテゴリー4」(最大瞬間風速約五十八b以上)か「カテゴリー5」(同約六十九b以上)という強力な台風の発生比率がすべての海域で大幅にアップしていることが分かった。

 特に日本が面する太平洋西部では、七五年から八九年までは発生に占める割合が25%だったカテゴリー4以上の台風が、九○年から○四年まででは全体の41%に達していた。

 台風やハリケーンは暖かい海面から供給される水蒸気がエネルギーのもと。地球温暖化の影響を受け、この三十年で海水の表面温度は○・五度上昇しており、同教授らはこの温度の上昇が大気の対流に影響を与え、台風の威力を増大させているとみている。

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