米ハリケーン被害

死者数百人の可能性も−米直撃のハリケーン

ニューオーリンズは8割水没

 【ニューヨーク30日時事】米南部のルイジアナ、ミシシッピ両州を二十九日に直撃した大型ハリケーン「カトリーナ」の被害は三十日さらに拡大し、死者が数百人に達する可能性も出てきた。二百五十六人が死亡した一九六九年の「カミル」に匹敵する災害になる恐れもある。

 CNNテレビによると、これまでに確認された死者は約七十人。当局は生存者救助に全力を挙げているが、家屋に閉じ込められたままの住民の捜索や、道路などに放置された遺体の収容作業は進んでいない。

 メキシコ湾に面したミシシッピ州ビロクシ市の当局者はロイター通信に対し、数百人が死亡した恐れがあると述べた。同市は九メートルの高波に見舞われ、犠牲者は家屋内で逃げ場を失って水死したという。

 外務省によると、ルイジアナ、ミシシッピ両州には約千二百人の日本人が在住しているが、今のところ在留邦人が被災したとの情報は入っていない。

 ルイジアナ州の中心都市ニューオーリンズでは二カ所で堤防が決壊し、北部の湖から海面より低い市中心部に水が流れ込んだ。市当局者によれば市街地の80%が水没。住民の避難でゴーストタウン化した市内では、スーパーなどで略奪も起きている。

 一方、逃げ遅れて屋根などに避難した住民をボートやヘリコプターで救出する作業も続いている。沿岸警備隊によると、これまでに数千人が助け出されたという。

 米メディアの報道によると、ルイジアナなど南部四州で合わせて二百万世帯以上が停電。幹線道路も寸断され、復旧にはかなりの時間がかかるとみられている。



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