米ハリケーン被害

大型ハリケーンの被害拡大−米南部

死者68人に

 【ニューヨーク30日時事】二十九日に米南部のルイジアナ州に上陸した大型ハリケーン「カトリーナ」による被害は各地で拡大し、洪水や暴風雨による建物倒壊などで、死者は三十日朝(日本時間同日夜)までに六十八人に達した。犠牲者の数は既に、過去十数年で最悪だった一九九二年の「アンドルー」襲来時の四十三人を超えた。

 米メディアによると、死者はミシシッピ州沿岸部のハリソン郡だけで五十五人。同州のバーバー知事は「ハリソン郡だけで八十人以上の死者が出たとの情報がある」と述べた。

 また、直撃を受けたルイジアナ州では、人口百四十万人の中心都市ニューオーリンズの80%が冠水した。

 同州ジャクソンの地元紙などが救急当局者の話として伝えたところによれば、同郡のビロクシではアパート一棟が倒壊し、住民ら三十人が押し寄せた大量の水でおぼれたり、がれきの下敷きになったりして死亡した。

 この地域一帯ではこのほか、産業用水路で七人の遺体が発見された。倒れた木の下敷きになって命を落とす人も出ているという。

 フロリダ、アラバマ両州を加えた四州で計七十万世帯近くが停電の影響を受けており、復旧のめどは立っていない。

 ブッシュ大統領は被災者支援を表明。連邦緊急事態管理庁(FEMA)が被災状況を調査し、復旧費用として数十億ドルを充てる。また、被災地で略奪行為が行われているとの情報もあり、ルイジアナなど三州は警察官や州兵を動員して対応。同州の一部では夜間外出禁止令の発令も検討されている。



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