欧州連合(EU)の中軸国家フランスが、新たな指導者を得て変革に向けて動き始めている。国民はこれまで誇りとしてきたフランス型国家モデルが完全に行き詰まっていることを認識し、サルコジ大統領の強いリーダーシップに希望を託している。
(パリ・安倍雅信)
サルコジ大統領は、シラク前大統領とは逆に外交面では親米とみられている。今夏、就任最初の長期休暇をフランス大統領としては初めて米国で過ごし、ブッシュ米大統領の別荘に昼食に招かれた。十一月六日からの公式訪米でも、「米国の友人となる」(サルコジ大統領)と述べ、イラク戦争に反対して冷え込んだ対米関係修復に努めた。
ブッシュ大統領との首脳会談では、イランの核開発問題など地域問題で米国と協調する姿勢を示した。米議会での演説では、現在、軍事機構から脱退中の北大西洋条約機構(NATO)への完全復帰の検討に言及した。一方、地球温暖化対策には率先して取り組むよう要請するなど、ただの米国追随でない姿勢も見せた。
(7日付け本文より)