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平成21年10月14日
ニュース 新型インフルワクチン、接種開始へ「個々人が判断を」と専門家重症化防止、まれに副作用も新型インフルエンザのワクチン接種が来週にも始まる。重症化を防ぐ効果が期待されている半面、重い副作用もわずかだが起こる。専門家は「副作用のことは認識した上で、ワクチンを打つかどうか判断して」と呼び掛けている。 ◇「リスク高い人にはメリット」 厚生労働省によると、季節性インフルエンザワクチンの発症防止効果は、青年で80%とのデータがある。ワクチンを接種しない100人のうち30人が発症する場合に、接種した100人では6人の発症にとどまり、発症率が80%低くなることを意味する。高齢者は免疫力が低下しているため、発症防止効果は34〜55%と低いものの、死亡を阻止する効果は82%という。ただし、いずれもワクチンに用いたウイルス株と実際に流行したウイルスが一致した時の数値で、一致しなければ効果は下がる。 インフルエンザは鼻の中やのどにウイルスが触れて感染するのに対し、ワクチンは身体に接種するため、鼻やのどの免疫力が特別上がるわけではない。同省の担当者は「仕組みから言って発症防止には限界があるが、重症化は防げる」として、重症化リスクの高い人にはメリットが大きいと話す。 ◇副作用の認識を 厚労省によると、1シーズンに4000万人程度が季節性ワクチンを打つ中で、注射個所が赤くなるなどの軽い副作用が約1割の人に起きる。こうした症状は数日内に消え、心配はないという。 一方、重大な副作用の疑いも年100人余り報告されている。昨年度は121人の報告があり、うち2人が死亡、5人に後遺症が残った。死亡例では情報不足からワクチンとの因果関係は分からないとされたが、後遺症例のうち、筋肉に力が入らなくなるギラン・バレー症候群などの4人は、言語障害や顔面まひなどの症状が残っており、ワクチンが原因になったことが否定できないと判断された。 専門家らは、新型インフルの毒性はほぼ季節性並みで、通常は数日休養すれば回復するとみる。ただし、大半の人に免疫がないため感染力が強い上、妊婦や持病のある人は症状が重くなりやすく、健康な若年者でも肺炎などを併発し重症化するリスクがあるとみられている。 河岡義裕東京大医科学研究所教授(ウイルス学)は「副作用のことは認識した上で、接種するかどうかそれぞれが判断すべきだ」と話す。国立公衆衛生院(現国立保健医療科学院)感染症室長を務めた母里啓子さんは「インフルエンザは自然に治る病気だから、どんな副作用が起きるか分からないワクチンは基本的に必要ない。普段から栄養のあるものを食べ、ゆっくり休んで免疫力を高めることだ」と話している。
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