■レバノン攻撃
レバノン軍、南部展開開始ヒズボラの武装解除はせず【カイロ17日時事】レバノン軍は十七日早朝(日本時間同日昼)、国軍約一万五千人の同国南部への展開を開始した。AFP通信などが伝えた。十二日に国連安全保障理事会で採択されたレバノン停戦決議に基づく措置だが、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラは、現時点では決議で求められている武装解除を拒否しており、今後、決議履行が順調に進むかどうかは不透明だ。レバノン政府は十六日夕の閣議で、国軍の南部展開を十七日開始することを決定していた。 レバノン南部は二○○○年のイスラエル軍の撤退後は事実上、ヒズボラの支配下に置かれ、国家内国家の状態が続いていた。シニオラ首相は閣議後のテレビ演説で、「今後は一つの国家が存在し、二重権力状態はなくなる」と述べた。しかし、国軍はヒズボラより弱体であり、ヒズボラを力ずくで排除したり、武装解除したりする実力はない。 アリディ情報相も閣議後、記者団に対し、国軍が南部で武器を発見した場合、押収すると言明したが、同時に「(ヒズボラとの)いかなる衝突も起きないだろう」と述べた。ヒズボラの武器保有を事実上黙認した形だ。 一方、イスラエル軍報道官はAFP通信に対し、同軍が十六日夕から、マルジャユンやビントジュベイル付近などレバノン南部の一部地域で国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に支配権の引き渡しを始めたと述べた。UNIFILは現状では二千人だが、同決議に基づき今後一万五千人まで増強される。
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