レバノン攻撃

イスラエル軍が撤退開始

国連増強部隊、きょうにも展開か

 【エルサレム15日時事】イスラエル軍とイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの停戦入りから二日目の十五日、同軍はレバノン南部で占拠していた地区からの撤退を開始した。一方、地元紙ハーレツなどによると、最終的に一万五千人規模に増強される国連レバノン暫定軍(UNIFIL)部隊はイスラエル軍に代わり、早ければ十六日にも展開を始める見通し。

 ロイター通信によると、イスラエル軍は先週占拠したレバノン南部のマルジャユンから兵を退けた。その他の村でも撤退の動きが見られるという。同軍のハルツ参謀総長は、イスラエル兵の完全撤退は七日から十日で可能との見方を示した。

 増強部隊の展開開始はこれまで、早くても戦闘停止から一週間後になると見込まれていた。しかし、撤退を急ぐイスラエル軍はUNIFILの早期展開を求めており、十六日か十七日には同軍が占拠した地区の一部を明け渡す方向で調整が進められているもようだ。

 イスラエル国内では停戦入りを機に、これまでの軍事作戦の成果を疑問視する声が一気に高まった。イスラエル政府にとっては、駐留が長期化してヒズボラとの戦闘が再び激化する事態に陥るのは避けたいところで、懸命に引き際を探っている。

 一方、イスラエル放送によると、レバノン軍当局者は同軍部隊が今後数日間のうちにイスラエル国境から約二十キロ離れたリタニ川沿いに展開すると述べた。

 ただ、ヒズボラの指導者ナスララ師は現時点で武装解除に応じない姿勢を示しており、UNIFIL増強部隊やレバノン軍の駐留には困難が伴うことが予想される。



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