レバノン攻撃

イスラエル軍の空爆拡大

ベイルート北方で橋破壊

国連難民高等弁務官事務所 人道支援活動に支障

 【エルサレム4日時事】イスラエル軍は四日もレバノン各地で空爆作戦を続行し、首都ベイルートではこれまで攻撃対象としていなかった地域にも爆撃を加えた。ベイルート北方への空爆では幹線道路の橋が破壊され、人道支援に支障が出ている。南部で展開中の一万人規模の地上部隊は、国境地帯各村の制圧を目指し、戦闘を続けた。

 イスラム教シーア派武装組織ヒズボラの指導者ナスララ師はこれより先、ベイルートを爆撃するならイスラエル経済の中心都市テルアビブを攻撃すると警告していたが、これを完全に無視した形だ。

 イスラエル軍はヒズボラの拠点があるベイルート南部ダヒヤ地区に加え、初めて南部ウザイ地区に対する爆撃を行った。また、ベイルート北方の地中海沿いを走る幹線道路の橋三本を爆撃し、破壊した。東部のベカー平原や南部一帯への空爆も続けた。イスラエル軍スポークスマンは「攻撃対象はレバノン全土の数十カ所」としている。一連の攻撃で多数の死傷者が出ている。

 ロイター通信によると、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)当局者は破壊された橋について「人員の移動や物資運搬に使っており、極めて大きな痛手だ」と指摘、支援活動が停止を余儀なくされる可能性もあるとの認識を示した。

 一方、イスラエル軍地上部隊はレバノン南部の国境付近にある約二十の村で、ヒズボラを北方へ駆逐するための軍事作戦を継続、夜間の攻撃でヒズボラ兵少なくとも五人を殺害した。

 同軍は「安全保障地帯」の設置を目指す地域の大半を統制下に置いたもようだ。



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