■レバノン攻撃
国境から8キロ占拠へ−イスラエル軍レバノン各地で空爆ヒズボラの反撃続く【エルサレム3日時事】イスラエル軍は三日、レバノンで地上部隊による侵攻作戦を継続した。近く国境地帯から六−八キロ入った地点まで進軍する見通しで、二○○○年五月までレバノン南部に設置していた「安全保障地帯」に相当する地域の要衝が再びイスラエルに占拠されることになる。しかし、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラの反撃は続き、南部一帯を完全に制圧するのは容易でない。空爆も激しさを増し、レバノン側での犠牲者は拡大の一途をたどっている。 イスラエル放送によると、同国政府高官は国境から約二十キロ離れたレバノンのリタニ川付近まで軍の管理下に置き、ヒズボラのロケット弾発射台の有無などを確認するよう指令を出した。 一方、イスラエル軍はヒズボラの拠点とされるベイルート南部やレバノン東部ベカー平原など各地で空爆を継続、ヒズボラの行動を封じる目的で橋や道路などインフラの破壊を続けた。軍スポークスマンによると、二日夜から三日未明にかけての夜間の爆撃は百二十発以上に及び、夜が明けてからも激しい空爆が続いている。 ロイター通信によると、レバノンのシニオラ首相は三日、イスラム諸国の指導者に向けたビデオメッセージの中で、これまでの攻撃によりレバノンでは九百人以上が死亡、三千人が負傷し、百万人が避難民化したと述べた。 イスラエル軍は南部各地でヒズボラと交戦し、二日の戦闘で武装したメンバー三十五人前後を殺害したとしている。しかし、抵抗は激しく、国境沿いのアイタシャブでは二日、ヒズボラの攻撃でイスラエル兵一人が死亡した。三日も兵士二人が死亡した。 三週間以上に及ぶ攻撃で弱体化が進んだとされていたヒズボラは二日、イスラエル領内にこれまでで最も多い二百発以上のロケット弾を撃ち込み、依然として軍事力が衰えていないことを誇示。三日も約七十発のロケット弾が着弾し、地元テレビによると北部アッコなどで五人が犠牲になった。
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