北朝鮮最高指導者・金正日労働党総書記は、欧州では「スイスが好き」といわれているが、映画や芸術を好む金総書記は、隣国オーストリアの首都ウィーンをこよなく愛し、その音楽や文化に熱い憧憬(しょうけい)を持っていることはあまり知られていない。ウィーン音楽学校にエリート学生を留学させて、西欧音楽を吸収させる一方、「喜び組」の若い女性たちをウィーンの高級ダンス学校に送ってワルツを学ばせ、西欧史に大きな足跡を残したハプスブルク王朝時代の建築を学ぶためにウィーン大建築科に学生を派遣する、といった具合だ。最近では、ウィーン産の赤ワインに目がないともいわれている。 駐オーストリア兼国際機関担当北朝鮮大使 金光燮氏 苛立ち募る「総書記の義弟」 2004.5.10 無料公開中 総書記の海外資金の管理人 権栄緑氏 カジノ導入に大きな役割 2006.5.11 国際原子力機関(IAEA)元査察官 金石季氏 北の核保有宣言では弁明に終始 2006.5.12 国際テコンドー連盟(ITF)前総裁 崔泓煕氏 政治きらい武道に生きる 2006.5.13 エリート・エコノミスト、ホ・ヨンホ氏 投機に失敗し本国召還 2006.5.15 北朝鮮元外交官 ユン・ホジン氏 CIAのリクルート対象に 2006.5.16 金正日労働党総書記の長男 金正男氏 暗殺未遂情報自ら流す? 2006.5.17 北朝鮮最高指導者・金正日労働党総書記と故成恵琳夫人(モスクワ療養中に死去)との間で、長男として生まれた金正男氏(35)の行動は不可解なことが多い。金正男氏が一昨年ウィーン入りした際、同氏への暗殺情報が流れ、「オーストリア内務省が安全保護のため身辺警備に当たったため、同氏は暗殺を免れた」と報じられてきたが、事件の核心はどうやら、同暗殺情報の発信先が正男氏自身であり、暗殺計画を自己演出した可能性があることだ。その背後には、金総書記の後継者ポストをめぐる反正男派との激しい争いがあると推測される。 (本紙17日付け本文より)
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