社会の左傾化が指摘されて久しい韓国で、このところ“反米親北”を促す動きが一段と強まり、巷(ちまた)では国家アイデンティティーの危機が叫ばれている。一方、北朝鮮は体制維持のため危険な核開発の道に進み、食糧難にあえぐ住民の不満は依然として大きいなど、韓半島全体が危機的状況に陥っている。世界で最後に残された冷戦によって分断されているこの地域は今、どこに向かおうとしているのか。危機を克服して民族の宿願である南北統一を実現させるのだろうか。韓国・北朝鮮で起きているさまざまな出来事や周辺国の動きなどを通じて現在、韓半島が抱える問題点を整理し、今後、「統一コリア」が誕生する可能性を探ってみた。 (南北統一問題取材班) 第1部 韓国異変 私学法改正の衝撃 全教組の学校支配に道、浸透する“反米親北”教育 06.1.4 無料公開中 左傾3法成立 残るは国家保安法廃止、親北化、一気に加速の懸念 06.1.5 姜禎求教授事件 韓国動乱は「北が試みた統一戦争」? 06.1.6 マッカーサー銅像撤去騒動 韓総連など親北団体が結集 06.1.7 多数の真相究明委 「過去の清算未完」が負い目に 06.1.8 揺らぐ米韓同盟 戦時作戦権の移譲検討 06.1.9 バランサー論 同盟・友邦の不信呼び起こす 中国傾斜の危うさ印象付け 06.1.10 蜜月時代の南北 「民族自主」掲げ急接近、貿易・往来など過去最高更新 06.1.11 386世代 主体思想に民族的共感、盧武鉉大統領誕生に寄与 06.1.12 韓国ハンナラ党・安商守議員に聞く(上) 公然の共産主義活動に“免罪符” 06.1.13 韓国ハンナラ党・安商守議員に聞く(下) 国家アイデンティティーの危機 06.1.14 対南工作に変化なし(上) 「守勢」から「攻勢」に 6・15共同宣言を前面に扇動 06.1.16 対南工作に変化なし(下) 閣僚の一部にも浸透か 美女軍団で大衆心理工作も 06.1.17 領土条項改正 統一論統合には不可避、金前大統領の特使派遣も 06.1.18 分水嶺の大統領選 親北の背景持つ与党候補、保守勝てば左傾化に歯止め 06.1.19 第2部 追い詰められる北朝鮮 “植民地化”が進行 中国の投資が急ピッチ、鉱山開発・港湾利用権を獲得 06.1.20 ある脱北者の証言(上) 閉鎖性知り始めた国民、密輸ビデオ見ても金で処罰免れ 06.1.21 ある脱北者の証言(下) 「現実を早く終わらせたい」、公開処刑の窃盗犯に同情の涙 06.1.22 大豊作でも食糧難 一般住民に届かぬ構造、国際監視嫌い人道支援停止 06.1.23 後継問題 3代世襲へ正哲氏準備か、厳しい環境克服は至難の業 06.1.24 強まる外圧 「金正日マネー」を遮断、人権蹂躙問題取り上げも 06.1.25 第3部 統一への胎動 分断の原因 日本の過去と米国を集中攻撃、危険はらむ「民族」至上主義 06.2.14 誤算の38度線 ソ連が猛スピードで南下、冷戦終結で「固定化」に変化 06.2.15 混迷の時代 マントを脱がない北/南の太陽政策、思想の力を過小評価 06.2.16 南の統一案 「吸収」から「民族自主」へ、金大中以降「北寄り」に急旋回 06.2.17 南の経済共同体構想 南北またがる特区造成/統一コスト軽減、市場学習効果も 06.2.18 盧政権のタイムテーブル 「2012年」前後に照準/作戦権移譲など「南北連合」準備 06.2.21 韓国民の統一意識 包容政策で総論賛成浸透/依然重い経済的負担感 06.2.22 一貫した北の戦略 父子2代で南革命遂行/盧路線継続を最優先課題に 06.2.23 米強硬派の視野 最終目標は「体制変更」/次の一手が本気度を示す 06.2.24 米国の選択肢 「反米コリア」の誕生警戒/中国の思惑無視できず 06.2.25 中国東北地方の振興 北を開放へ誘導する狙い/朝鮮自治州は韓国へ出稼ぎ30万人 06.2.26 金総書記の南巡 中国式を一転礼賛/生き残り賭け改革踏み込む? 06.2.27 中朝ビジネス 中国の意向でカジノ閉鎖/石炭・鉄の合弁・貿易は順調 06.2.28 ロシアと統一コリア 積極関与で影響力保持/「中立」がシベリア開発にプラス 06.3.2 かつてアジア太平洋進出の橋頭堡(きょうとうほ)として韓半島を狙った帝政ロシアのもくろみは、日露戦争により打ち砕かれた。しかしその後もアジア太平洋進出の野望は衰えず、ヤルタ会談の密約を口実に終戦間際に対日参戦して韓半島に侵攻。北緯三八度線を挟んで米軍とともに半島を分割占拠し、現在に至る韓国と北朝鮮の分断の主因をつくり上げた。 (2日付け本紙より)
第2部 追い詰められる北朝鮮
第3部 統一への胎動
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