
「兵器計画ないなら証拠を」−イラクに迫るブリクス委員長、安保理に報告【ニューヨーク25日時事】イラクの大量破壊兵器の査察再開に向けたバグダッド訪問を終えた国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は二十五日、国連安保理に対し、イラク当局との協議結果を報告した。同委員長は席上、「大量破壊兵器の開発計画がないと申告するなら、説得力のある資料や証拠の提出が必要だ」とイラク側に迫ったことを明らかにした。ブリクス委員長によると、イラク側は「大統領施設や各省庁への立ち入りは、工場への立ち入りと同じではない」とけん制とも受け取れる発言をしたという。同委員長はまた、安保理に、バグダッド外で査察場所が集中している北部の都市モスルへの事務所設置の意向を示した。 同委員長は会合後、記者団に対し、「いつでもどこでも査察できることを承認されているし、そうするつもりだ」と述べた。その上で、報道などで伝えられる査察場所は「すべて憶測にすぎない」と指摘し、事前通告なしにあらゆる場所を査察する方針を強調した。 また、前身の国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)時代にイラクから提供された資料は不十分だと指摘。「マスタードガスの製造はマーマレードの製造とは訳が違う。記録が必ず残っているはずだ」と述べ、開発計画の存在を否定する場合は、「十分な説明が必要だ」と述べた。
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