■米移民問題
ホットな不法移民問題米国から現在、米国の内政関連で一番ホットな話題といえば、不法移民問題だ。新聞・テレビで連日取り上げられ、盛んに議論されている。先週も、不法移民への罰則強化に抗議するデモが全米各地で行われ、参加者は「われわれは米国人だ」「人種差別法案はやめろ」などと書かれたプラカードを掲げて行進した。 合計で百万人集まったとされるデモ参加者の中に、どれくらい不法移民が含まれていたか分からないが、メディアの取材に堂々と応じていた不法移民もいた。法を犯して滞在しているのだから、捕まるのを恐れて地下に潜伏している――といったイメージは全くない。それどころか、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」と開き直っている、というのが率直な感想だ。 三月末にロサンゼルスで行われた五十万人規模のデモでは、メキシコ国旗があふれ返り、一部で相当ひんしゅくを買った。これを反省し、今回のデモでは星条旗を掲げて「愛国心」をアピールしたが、それでも、中には「米国はわれわれの土地を奪った」などと主張する参加者がいる始末。 不法移民は、基本的には“赦(ゆる)し”を請う立場であり、もう少し謙虚にならなければ、寛容な米国人も心を閉ざすのではないかと思う。 ワシントン周辺でも、普段生活をしていると、中南米出身者をよく見掛ける。ファストフード店の従業員や建設作業員、ハイウエーの清掃員などは、たいていそうだ。「不法移民は、米国人がやりたくない仕事に携わっている」(ブッシュ大統領)と言われるが、実際、彼らが米社会を底辺から支えているのは確かだろう。 米議会は現在、“理想と現実”のはざまで難しい選択を迫られているが、国の将来を左右するだけに、すぐには結論が出そうにない。 (M)
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