平成22年1月14日
ニュース

ハイチでM7・0の強い地震

建造物多数倒壊、死者数千人か

政府庁舎など被災、機能まひも

 【サンパウロ時事】米地質調査所によると、カリブ海のハイチで12日午後4時53分(日本時間13日午前6時53分)、マグニチュード(M)7・0の強い地震が起きた。その後もM4以上の余震が多数観測された。首都ポルトープランスでは多くの建造物が倒壊、死者が数千人規模に達する恐れが出ている。

 現地からの報道によると、地震の揺れは1分以上続き、首都では大統領宮殿が損壊したほか議事堂、財務省など政府庁舎が被災。プレバル大統領は難を逃れたが、政府中枢機能がまひ状態に陥る恐れが強い。

 治安維持に当たる駐留国連部隊にも甚大な被害が出ており、地震後の混乱が「無政府状態」をもたらす懸念もある。国連高官はハイチ駐在の国連関係者多数が行方不明になっていることを明らかにした。

 ロイター通信が現地の米救助関係者の話として報じたところでは、数千人が依然がれきの下敷きになっており、救出作業が続いている。また、AFP通信によると、フランスのジョワイヤンデ協力担当相はラジオで、ポルトープランスにあるホテルが倒壊し、約200人が行方不明となっていることを明らかにした。

 在ドミニカ共和国日本大使館の四宮信隆大使によれば、在ハイチ日本大使館は建物の壁にひびが入り、家具が倒れるなどの被害が出たが、職員5人とその家族は無事だった。同国には日本人10人が在留。通信状況が悪いため、個別に訪問して安否確認を進めているという。

 太平洋津波警報センターはキューバやドミニカ共和国など近隣諸国に津波警報を発出したが、その後解除した。日本の気象庁によると、この地震による日本への津波の影響はない。


[backhome]