平成21年1月29日

ガザ停戦恒久化へ仲介 米特使、イスラエル首脳と会談

 【エルサレム28日時事】オバマ米政権のミッチェル中東特使は二十八日、就任後初めてエルサレムを訪れ、パレスチナ自治区ガザでの停戦維持に向けた紛争当事者への仲介を開始した。同特使は停戦の恒久化を目指すが、ガザでは二十七日、イスラエルとパレスチナ武装組織が十八日の停戦入り後最大規模の交戦を繰り広げるなど情勢が悪化しており、調整は難航が予想される。

 同特使は二十八日、オルメルト首相やペレス大統領らイスラエル首脳と相次いで会談。イスラエル側の停戦をめぐる最大の関心事であるガザへの武器密輸問題などについて、意見交換したもようだ。

 ガザでは三週間余の大規模作戦が終わった現在も、エジプトとの境界の地下トンネルを使った密輸が続いている。イスラエル軍はこれを「安全保障上の深刻な脅威」とみており、同日未明には同軍機が停戦入り後初めてトンネルを空爆した。

 米国は「イスラエルの自衛権を支持する」(クリントン国務長官)としており、同特使が「停戦維持」と「正当防衛」のバランスをどう取り、イスラエルに働き掛けを行うのか注目される。

 また、ミッチェル特使は二十九日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区を訪問し、アッバス・パレスチナ自治政府議長らと会談する。ガザ紛争のパレスチナ側の当事者であるイスラム根本主義組織ハマスとは接触しない。


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