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平成20年5月15日
クリントン氏圧勝も窮地変わらず―ウェストバージニア州予備選【ワシントン13日早川俊行】米大統領選の民主党候補指名争いは十三日、ウェストバージニア州で予備選が行われ、ヒラリー・クリントン上院議員(60)がバラク・オバマ上院議員(46)に圧勝した。ただ、今回決まる代議員数は二十八人と少ないため、オバマ氏優位の状況に変化はない。得票率はクリントン氏が67%、オバマ氏が26%。オバマ氏の支持基盤である黒人票が全体のわずか3%だったことがクリントン氏に有利に働いた。 ウェストバージニア州は、十一月の本選で共和党、民主党のどちらが勝利するか分からない「スイング・ステーツ」(揺れ動く州)の一つ。一九九二、九六年の大統領選では民主党のクリントン前大統領が、二〇〇〇、〇四年は共和党のブッシュ大統領がそれぞれ同州を制している。 同日夜、支持者の前で演説したヒラリー・クリントン氏は「スイング・ステーツで勝利しているのは私だ」と強調し、ウェストバージニア州での勝利は本選で共和党のジョン・マケイン上院議員(71)に勝てる候補であることを示すものだとアピールした。 同氏は今後、@ケンタッキー州など残る予備選での圧勝A予備選日程の前倒しで剥奪(はくだつ)されたフロリダ・ミシガン両州の代議員枠の復活Bまだ態度を明らかにしていない特別代議員の取り込み――の「三方面戦略」(クリスチャン・サイエンス・モニター紙)で指名獲得の望みをつなぐ考えだ。 だが、現実的にはクリントン氏がオバマ氏を逆転するのは極めて難しい。ケンタッキー州やプエルトリコではリードしているが、それ以外の三州では苦戦が予想される。また、六日に行われたインディアナ、ノースカロライナ両州の予備選後、オバマ氏支持を表明する特別代議員が相次ぎ、同代議員の獲得数でもオバマ氏がクリントン氏を追い抜いた。 本選に向けた挙党態勢づくりを急ぐために、クリントン氏に早期撤退を求める意見も出ているが、ABCテレビとワシントン・ポスト紙の世論調査によると、民主党員の64%がクリントン氏の選挙戦継続を支持。こうした世論を背景に、クリントン氏はすべての予備選が終わる六月三日までは撤退を表明しない可能性が高い。 一方、オバマ氏は十三日、本選で激戦州になることが予想されるミズーリ州で遊説を行い、本選に向けた選挙運動を開始した。最近はスピーチでもクリントン氏についてあまり言及せず、共和党のマケイン氏に焦点を当てている。 本選を意識したオバマ氏の動きは、同氏の指名獲得が既定路線であるとの雰囲気を醸成する狙いも込められているとみられる。
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