平成20年5月8日

オバマ氏 「旋風」消え、逆風に

クリントン氏の粘りで混沌

 【インディアナポリス6日時事】六日行われた米民主党の二州予備選では、候補指名獲得へあと一歩で王手をかけるところまで近づきながら、決定打を放てないバラク・オバマ上院議員の行き詰まりぶりが鮮明となった。

 変革を掲げて全米に吹かせた「オバマ旋風」は勢いを失い、激しい消耗戦で逆風にさらされている。一方、ヒラリー・クリントン上院議員は粘り強さを発揮し、指名争いの行方は混沌(こんとん)としてきた。

 黒人有権者の多いノースカロライナ州で圧勝し、インディアナ州でも競り勝つ――。四月のペンシルベニア州予備選で敗れたオバマ陣営は、今回の予備選で連勝のシナリオを描いていた。しかし、インディアナ州では白人労働者層の支持をがっちりつかんだクリントン氏が立ちはだかり、安泰とみられたノースカロライナ州でも終盤で猛追され、肝を冷やした。

 オバマ氏は二月五日のスーパーチューズデー後、同月に首都圏などで九連勝を果たし、破竹の勢いを見せた。しかし、その後オハイオ、テキサス両州、ペンシルベニア州で連敗。白人労働者が多い大規模州で弱さを露呈し、クリントン氏を勢いづかせる結果となった。

 一方、景気後退の懸念が強まる中、クリントン氏はガソリン減税という「アメ」をぶら下げて攻勢。オバマ氏は「石油会社の増益に加担するだけだ」と反対姿勢を崩さなかったが、クリントン陣営からは「庶民の痛みが分かっていない」と批判された。家族ぐるみで慕ってきた黒人牧師の白人敵視発言にも足をすくわれ、スランプ脱出の糸口をつかめていない。


[backhome]