平成20年4月12日

クリントン氏 逆転の展望、困難に

米民主党指名争い 終盤戦へ

 【ワシントン11日時事】米大統領選の民主党候補指名争いは、ヒラリー・クリントン上院議員が代議員獲得数で優位に立つバラク・オバマ上院議員を追う展開で終盤戦を迎える。クリントン氏が二十二日のペンシルベニア州以降の八州二地域での予備選・党員集会で大幅に勝ち越すのは難しい上、特別代議員(上下両院議員や知事ら約八百人)の間でオバマ氏支持の流れが強まっており、クリントン氏逆転は絶望的との見方が広まりつつある。

 これまでにオバマ氏は一都二十六州、クリントン氏は十六州で勝利し、十一日現在の代議員獲得数(CNNテレビ集計、特別代議員含む)は、オバマ氏千六百二十九人、クリントン氏千四百八十六人。残る予備選・党員集会のうち、クリントン氏はペンシルベニア州などで優勢だが、オバマ氏はノースカロライナ、オレゴン両州を制するとの見方が大勢で、オバマ氏の「逃げ切り」が濃厚だ。

 こうした中、クリントン氏は予備選などの結果に拘束されない特別代議員に逆転の望みをつなぐ。しかし、クリントン氏からオバマ氏に支持を変える動きが相次いでいるほか、指名争いから撤退したリチャードソン・ニューメキシコ州知事ら大物もオバマ氏支持を決めた。

 特別代議員の獲得数は、クリントン氏が二百四十三人で、オバマ氏の二百十五人を辛うじて上回っている。ただ、ディーン党全国委員長は七月一日までに決着を付けたい意向を示しており、六月にオバマ氏優位のまま予備選が終了すれば、特別代議員の支持が雪崩を打って同氏に集まる可能性がある。

 クリントン氏が三月に集めた資金はオバマ氏の半分で、側近の選対幹部も辞任。クリントン氏は「最後まで戦う」と意気込んでいるが、「ボスニアで銃弾をかいくぐった」との作り話で信頼を失うなど、逆風は強まる一方だ。


[backhome]