平成20年3月1日

クリントン氏 代議員獲得で苦戦

オバマ氏への乗り換え相次ぐ

 【ワシントン29日時事】米大統領選の民主党候補指名争いで九連敗中のヒラリー・クリントン上院議員が、夏の党大会で正式に候補を決める代議員の獲得競争で苦戦している。特に、予備選・党員集会の結果に拘束されない特別代議員の間で、クリントン氏からバラク・オバマ上院議員に乗り換える動きが相次いでいるためだ。

 ワシントン・ポスト紙の二十九日現在の集計によると、代議員の獲得総数は、連勝の勢いに乗るオバマ氏が千三百七十八人、クリントン氏が千二百七十六人。この二週間で積み増した数はオバマ氏が百三人なのに対し、クリントン氏は半分強の五十六人。

 代議員のうち、上下両院議員や知事、党役員らで構成される特別代議員は、クリントン氏が二百四十一人で、オバマ氏の百九十一人を依然上回る。しかし、クリントン氏は新規獲得よりも離反の人数が多く、二週間前に比べて差し引きで一人減った。オバマ陣営には選挙戦を撤退したドッド上院議員らが加わり、二十八人増えた。

 オバマ氏支持に転向する特別代議員が続出していることは、クリントン氏にとって痛手だ。二十八日までに、オバマ氏が圧勝したジョージア州選出の黒人実力者ルイス下院議員のほか、三月四日に予備選が行われるテキサス州で十七期務めるベテラン州議会議員のトンプソン氏、ニュージャージー州選出の党全国委員サミュエルズ氏らが公式に乗り換えを表明した。

 前大統領夫人として豊富な人脈を誇るクリントン氏は、特別代議員数で大差をつけて優位に立つシナリオを描いていた。だが、百人を超えていた「貯金」は五十人に半減し、戦略は崩れつつある。しかも、特別代議員の多くは十一月に自らの選挙を控え、有権者が予備選・党員集会で示した結果を無視できない状況に置かれている。

 クリントン氏は「わたしを支持する特別代議員はプレッシャーを感じていると思うが、独自の判断を貫いてほしい」と呼び掛けている。


[backhome]