平成20年2月28日

オバマ氏攻略に苦闘−クリントン氏

3月決戦控え、状況険しく

 【ワシントン27日時事】米大統領選の民主党候補指名を激しく争うバラク・オバマ、ヒラリー・クリントン両上院議員は二十六日、三月決戦の舞台の一つ、オハイオ州で討論会を行った。九連敗中のクリントン氏が得意の政策論争で流れを変えられるかどうかが注目されたが、巧みに切り返すオバマ氏の攻略に苦しむ場面が目立った。

 クリントン氏はこの日、こげ茶色の地味なジャケットで討論に臨んだ。先週末に深紅のスーツで「恥を知れ」とオバマ氏を罵倒(ばとう)した姿が繰り返しテレビで放映されたことから、攻撃的イメージを払拭(ふっしょく)、冷静な議論で相手を追い込もうとする意図がうかがえた。

 クリントン氏は、目玉公約の医療保険改革で「わたしの案は国民すべてがカバーされるが、オバマ氏の案は違う」と懸命に主張した。しかし、オバマ氏は「われわれの案は95%同じで、わたしの案でも希望者全員が加入できる」と反論。加入を義務化するクリントン氏の案では罰金が科される可能性があると指摘し、「そこがはっきりしないと国民は落とし穴にはまる」と追及した。

 イラク問題でもオバマ氏は攻勢に出た。クリントン氏が二○○二年の対イラク武力行使容認決議に賛成したことについて「ブッシュ大統領と同じ判断をしながら、批判ができるのか。大統領への屈服だ」と批判。クリントン氏は「今なら同じように賛成はしないだろう。大事なことは、これから何をするかだ」と苦しい弁明に追われた。

 クリントン氏は三月四日に実施される四州の予備選のうち、大票田のテキサス、オハイオ両州で勝てなければ形勢逆転は一段と困難になる。テキサス州の支持率は既にオバマ氏に追い抜かれ、優位を保ってきたオハイオ州でも、ラスムセン社の最新の世論調査で5ポイント差に詰め寄られるなど、状況は険しくなっている。


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