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平成16年1月24日

米一般教書演説の抄訳(1)

 ブッシュ米大統領は二十日、ワシントンの米連邦議会で一般教書演説を行い、今年の施政方針を明らかにした。大統領は、対テロ戦争の勝利に向けた決意を改めて表明した。また家庭教育の重要性を強調するとともに、同性愛“結婚”非難、「結婚の神聖性を守る」ために憲法修正も辞さないとの考えを示した。以下は一般教書演説の抄訳。

外交・安全保障政策(上)

対テロ戦争勝利へ決意再表明

 今夜、われわれがこうして集っている時も、数百、数千の米兵がテロとの戦争のただ中にある世界の各地に配備されている。抑圧された人々に希望をもたらし、暴力者を法で裁くことで、彼らは米国をより安全にしている。

 日々、警察・情報当局者はテロリストの脅威に目を光らせている。分析官は旅客機の搭乗者名簿を調べ、新設された国土安全保障省の職員はわが国の沿岸、国境を警備している。不眠不休で彼らは米国を守っている。

 われわれは皆、重大な挑戦に直面している。われわれは今、選択を迫られている。自信と強固な意志を持って前進するか、もしくはテロリストの企てはなく、無法者政権がわれわれの脅威ではないという危険な幻想へ後戻りするかだ。

 われわれの最大の責務は、米国民を積極的に守ることだ。二〇〇一年九月十一日から二十八カ月が過ぎた。二年以上、米国本土への攻撃は起こっていない。だから、危険は去ったと信じたいかもしれない。そう望むことは理解できるし、慰めになるが、それは誤りだ。バリ、ジャカルタ、カサブランカ、リヤド、モンバサ、エルサレム、イスタンブール、バグダッドで殺害は続いてきた。テロリストは米国と文明世界に対し、たくらんでいる。われわれの意志と勇気によって、この危険は打ち負かされるだろう。

 (テロとの)戦争が始まった米国内では、われわれは国土安全保障・警察当局に、われわれを守るために必要なすべての道具を与え続けなければならない。最も重要な道具の一つが、テロリストを追跡し、組織を崩壊させ、資産を差し押さえるために、連邦警察当局に情報共有の向上を認めた「パトリオット(愛国者)法」だ。長年にわたって、横領犯や麻薬密売人らを捕まえるために同様の規定を用いてきた。もしそれらの手段が犯罪人捜査に有効であるならば、テロリスト捜査にはさらに重要だ。

 パトリオット法のカギとなる規定は、来年には失効するが、テロリストの脅威がなくなるわけではない。われわれの警察当局には、市民を守るために欠かせないこの法律が必要だ。議会はパトリオット法を更新する必要がある。

 米国は、この戦争を始めたテロリストに対し、攻勢をかけている。昨年三月、九・一一同時テロの首謀者、ハリド・シェイク・モハメドは米国とパキスタンによって拘束された。昨年八月十一日、インドネシアで二百人以上を殺害したテロ攻撃の中心的存在、テロリストのハンバリが捕らえられた。われわれは、世界中でアルカイダを追跡し、その指導者の約三分の二を拘束、殺害した。熟練し士気の高い兵士数千人が犯人を捜索し、街や洞窟に潜む殺人者の残党の後を追っている。われわれは、テロリストらを一人ずつ、法に照らして処断するだろう。

 テロへの攻勢の一環として、われわれはまた、テロリストをかくまって支援する政権、核・生物化学兵器を彼らに渡す恐れのある政権と対峙(たいじ)している。米国とその連合国は決意している。われわれは、この究極的危険の影の下で生きることを拒絶する。

 われわれの決意を最初に見たのは、アフガニスタンをアルカイダの主要な訓練拠点とさせたタリバン政権だ。今月の時点で、同国は、自由選挙と女性の完全参加を保証する新憲法を持っている。ビジネスが始まり、保健所が開設され、少年少女たちは学校に戻っている。新アフガン陸軍の力を借りながら、われわれ連合国は、タリバンとアルカイダ残党を積極果敢に急襲している。アフガン国民は、自由で誇りを持ち、テロと戦う国家を建設している。米国は彼らの友人であることを光栄に思っている。

 われわれがこの議場で最後にまみえて以来、米国、英国、オーストラリア、ポーランドとその他の国々の軍隊は、国連の要求を実行し、サダム・フセインの支配を終わらせ、イラク国民は自由になった。


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