「生まれてきてありがとう」

雅子さま

出産振り返り涙ぐむ

「愛ちゃん」と皇太子さま

 皇太子ご夫妻は二日午後、長女の敬宮愛子さまの誕生に関連する儀式や行事が終了したことを受けて、東京・元赤坂の東宮御所で記者会見された。出産後、初めて会見された雅子さまは涙ぐみながら「ホッといたしましたと同時に、生まれたての子供の姿を見まして、生まれてきてありがとうという気持ちでいっぱいになりました。今でもそのときの光景は、はっきりと目に焼き付いています」と出産を振り返られた。

 雅子さまは涙ぐんだ際の気持ちについて聞かれると「胸がいっぱいになるような。母親になって、涙もろくなってしまいまして」と答えられた。

 皇太子さまは多くの人々から祝福を受けたことに「心からお礼を申し上げたい。子供を連れてきてくれたコウノトリにも感謝したい」と述べられた。「将来、愛子さまにも弟や妹がいた方がいいと思いますか」との質問に、皇太子さまは「今は子供も生まれて間もないものですから、子育てに専念して、今後のことはこれから考えていきたい」と語り、明言を避けられた。

 また、皇太子さまは愛子さまの呼び名について「一例を挙げれば『愛ちゃん』です」と明らかにされた。

幸せのご一家語った28分間

言葉詰まらせ母の涙

妻の背さする皇太子さま

 皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さまが誕生されて四カ月。出産後初めて記者会見された雅子さまは「生まれてきてありがとうという気持ちでいっぱいになりました」と涙ぐみ、感極まって声を詰まらせられた。

 その顔をじっと見詰めていた皇太子さまが、そっと背中をさすられると、緊張が解けて笑顔が戻る雅子さま。「初めておなかの中に小さな生命が宿ってはぐくまれて、時がみつると、持てるだけの力をもって誕生してくる。そして、外の世界での営みを始めるということは何て神秘的で素晴らしいことなのかということを実感しました」と、出産の感動を語られた。

 皇太子さまは「子供を連れてきてくれたコウノトリにも感謝したい」「発語の回数も増え、(目で追う)追視もよく見られるようになってきました。麦茶や野菜スープ、リンゴやミカンの果汁などを飲むようになりました」と明るく語られ、子煩悩ぶりを吐露。

 雅子さまも自分の首に巻いているスカーフを愛子さまが取る話をご披露。「子供というのは本当に生きるために、親に愛されるべくして生まれてくるんだということを強く感じました」と語られる言葉には、母親ならではの実感がこもっていた。

 予定より八分長い二十八分間にわたる会見が終わり、ご夫妻は会見場の東宮御所「桧の間」を後にされたが、皇太子さまは廊下で再び雅子さまの背中をそっと二、三度さすられた。

(02.4.3)

時事


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