|
母の胸で愛子さま、すやすやほほ笑む母の胸に抱かれ、すやすやと眠るお子さま。八日昼、皇太子妃雅子さまと長女の敬宮愛子さまが皇太子さまに付き添われ、宮内庁病院を退院された。ご誕生から八日目。ふくよかなお顔に、ふさふさの髪。笑みを絶やさず、喜びに満ちあふれた父と母。沿道は東宮御所を目指す車を一目見ようという三千五百人で埋め尽くされた。ご結婚から八年半。雅子さまのお誕生日前日に実現した親子三人水入らずの時間。二十一世紀の新たな皇室物語が始まった。雅子さまと愛子さまは八日正午前、宮内庁病院の皇族専用玄関に姿を見せられた。雅子さまは真っ白なスーツ姿。わが子をしっかりと抱かれ、母となったお喜びに満ちあふれたご表情だ。愛子さまは、ふさふさとした髪にふっくらした赤いほほ。首の部分にフリルが付いたクリーム色のおくるみに包まれ、すやすやと眠られていた。 雅子さまのご入院以来、連日病院に通われた皇太子さまもそばに。優しく妻と子を見詰める父の笑み。報道カメラマンは、生まれたばかりの赤ちゃんに配慮し、フラッシュをたかずに撮影した。ご夫妻は、主治医で東宮職御用掛の堤治東大教授ら見送りの関係者に「お世話になりました」とあいさつされた。 愛子さまは、ずっと目を閉じたまま。ふくよかなお顔に、紅潮したほお。ぷっくりとした唇。生後八日目だが、黒々とした髪はふさふさだ。病棟に響くほどの泣き声だったという愛子さまはお顔の血色もよさそう。 この後、愛子さまは黒塗りの車の後部座席中央のチャイルドシートに横たえられた。皇太子さまご夫妻が左右から寄り添われ、車は東宮御所へ向かった。病院近くの皇居・東御苑で待ち構えた大勢の人のため、ご夫妻は車の窓を開けられ、にこやかに手を振ってこたえられた。東京都大田区のパート勤務の女性(72)は「朝八時半から来て、楽しみにしていました。お二人ともとっても幸せそうでよかった」と興奮気味に話した。 見送りを済ませた堤教授は満足げな表情。約十五人の看護婦らの間からは、大役を果たした安ど感からか笑い声も広がった。 (時事) |BACK| |