「例外主義」への背反 意図的な超大国の地位低下


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 自分たちは神から使命を与えられた特別な人々だという信念は、米国が世界をリードする責任を持った特別な国家と信じる「米国の例外主義」へと発展する。レーガン氏が退任演説で米国を「丘の上の輝く町」と呼んだことは、冷戦勝利の道筋をつくった同氏の対外政策の背後に、例外主義への揺るぎない確信があったことを示すものだ。

 レーガン氏に限らず、戦後の歴代大統領は基本的に党派を超えて米国の例外主義を信奉してきた。だが、これを否定、または過去の大統領とは全く異なる解釈をしているのがオバマ大統領だ。2009年にこう語っている。


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