習近平氏の「台湾併合」野望懸念


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東アジアの自由と安保を左右

 中台統一は中国の悲願だ。福建省で17年間、勤務した経験があり台湾専門家を自負する習近平国家主席にとっても、台湾問題は自らの政治生命を決定しかねない重要事項だ。少なくとも台湾併合への道筋をつけることができれば、習氏の3期連続も不可能ではない。かつて日章旗が翻った総統府は、第2次大戦後、「中原の逐鹿(ちくろく)」(政権獲得競争)で共産党に敗れた国民党の青天白日旗が翻った。その総統府に中華人民共和国の五星紅旗が掲げられれば、手ごわい長老もバリバリの党内保守派も誰も文句は言えない。毛沢東が成し遂げられず、鄧小平もできなかった台湾併合を、習氏が成就したことになるからだ。


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