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台湾の奉仕団が炊き出し


岡山・真備で1日200食以上

豪雨被害の大きかった岡山県倉敷市の二万小学校(真備町上二万)で炊き出しを行う、財団法人「台湾佛教慈濟慈善事業基金會」日本分會(東京・大久保)=11日、岡山県倉敷市真備町(石井孝秀撮影)

豪雨被害の大きかった岡山県倉敷市の二万小学校(真備町上二万)で炊き出しを行う、財団法人「台湾佛教慈濟慈善事業基金會」日本分會(東京・大久保)=11日、岡山県倉敷市真備町(石井孝秀撮影)

 豪雨被害の大きかった岡山県倉敷市真備町でボランティアの募集が始まる中、台湾の奉仕団体が早くも活動を始めている。財団法人「台湾佛教慈濟慈善事業基金會」日本分會(東京・大久保)は11日から、避難所になっている二万小学校(真備町上二万)で炊き出しを行っている。

 メンバーは出入りがあり12~15人ほどで、先発隊は9日に同町入りした。炊き出しは昼に約70人分、夜に約140人分を提供する。ほかのボランティアとメニューが同じにならないように作る料理の情報を共有。避難生活での野菜不足を懸念して、野菜中心のメニューを心掛けている。

 同校の体育館に避難している山根周二さん(52)は、夕食のみそ汁やおひたしに「野菜は生だから普通出ないのにありがたい。とてもおいしい」と笑顔を見せた。

 妻が台湾出身という縁で、同財団の活動に参加する中村省吾さん(70)は「『ありがとう』と言ってもらえると、さらに力が入る」と話す。また、現場を初めて見た時、「ほこりやごみがすごく、本当に大変だと感じた」というが、「やりがいを感じつつも一方的にならないよう気を付けている」と被災者への配慮を怠らない。

 中越地震や東日本大震災の支援活動にも参加したという同財団の陳量達・行政主任は「災害は大きくても小さくても被災者のつらい気持ちは同じ。国を超えて人々が一日も早く元気になれるよう応援したい」と語った。今後、家財道具の片付けなど被災者のニーズに合わせ、取り組みを増やすことも検討しているという。

(社会部 石井孝秀)