MRJの開発体制強化、型式証明取得へ全力


「飛行試験を本格化させる方針」森本三菱航空機社長語る

MRJの開発体制強化、型式証明取得へ全力

インタビューに応じる三菱航空機の森本浩通社長=愛知県豊山町

 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」を開発している三菱航空機(愛知県豊山町)の森本浩通社長はインタビューに応じ、運航に必要な型式証明を国土交通省から取得するため、「開発体制を補強する」と述べた。主に親会社の三菱重工業で戦闘機など完成機を手掛ける熟練の開発者を新たに迎え入れ、開発陣を数十人規模で増強する方針だ。

 三菱航空機は、MRJの型式証明を2018年半ばまでに取得することを目指し、1000人体制で開発を急いでいる。今後、飛行試験を本格化させる方針で、森本社長は「(試験で)さまざまな不具合が出た場合、技術的にどう解決するかは相当な経験と知見が必要だ」と指摘。川崎重工業や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などにも熟練開発者の派遣を要請する。

 三菱航空機は昨年12月、量産初号機の納期を18年半ばに1年先延ばしすると発表した。日米などの航空会社6社から407機を受注しているが、森本社長は「キャンセルの申し入れは一切ない」と明言。延期発表後も「いろいろな形で引き合いが増えている。複数の航空会社と交渉している」と語り、今月16日からシンガポールで開催される航空ショーで、初飛行時のビデオ映像などを披露し、受注上積みを図る考えを示した。