北海道新幹線、開業前に一般向け試乗会を実施


抽選の600人、最初の試乗車で260キロを一足先に体験

北海道新幹線、開業前に一般向け試乗会を実施

北海道新幹線の新函館北斗―木古内間で行われた一般向け試乗会に参加した人たち=13日午前(代表撮影)

 北海道新幹線の3月26日の開業を前に、JR北海道は13日、新函館北斗-木古内間で一般向けの試乗会を実施した。午前発の最初の試乗車では抽選で選ばれた600人が、開業より一足早い乗車体験を楽しんだ。

 試乗会は13、14両日に5回開催し、計3000人が参加。応募総数は約2万8000人で、倍率は約9・4倍だった。

 同社によると、参加者らは片道12分を往復し、最初の試乗車で最高速度の時速260キロに達した。

 家族3人で参加した北海道古平町の会社員越善桂介さん(36)は「260キロが出ている気がしなかった。飛行機より乗り心地が良かった」と振り返った。七飯町の農業逢坂美伸さん(50)は「青森に日帰りで気軽に行けるようになる。旅行で利用したい」と待ち遠しい様子だった。

 東京と新函館北斗は最速4時間2分で結ばれ、料金は2万2690円。JR北海道のH5系とJR東日本のE5系車両を使用し、10両編成のうち1両はグリーン車より上級の「グランクラス」が設定される。