落語家の桂歌丸さんが高座に復帰


国立演芸場でトリ、しっかりした声で口演

落語家の桂歌丸さんが高座に復帰

高座に復帰し「怪談乳房榎」を熱演する桂歌丸さん=11日午後、東京都千代田区の国立演芸場

 体調不良のため仕事を休んでいた落語家の桂歌丸さん(78)が11日、国立演芸場(東京都千代田区)の8月中席のトリで高座に復帰。観客の前に元気な姿を見せ、しっかりした張りのある声で1時間余りにわたり、「怪談乳房榎」を演じた。

 高座は5月28日以来約2カ月半ぶり。歌丸さんは「腸閉塞という病気にかかり、ご迷惑とご心配をお掛けしました」とあいさつ。「足の筋肉が落ち込んで、正座をするのが大変に苦しゅうございます」と観客にわびた上で、浅い椅子に腰掛け、釈台を前に置いて話した。

 歌丸さんは1982年から毎年8月、国立演芸場に出演。94年からは怪談を演じるのが恒例となっている。8月中席は20日までの10日間。チケットは売り切れとなっている。