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目指せ金、千葉の秀明大に女子水球部が誕生


専用プールで競技環境が飛躍的に向上、日本代表監督が指揮を執る

目指せ金、千葉の秀明大に女子水球部が誕生

女子水球部創設について記者会見する秀明大の川島幸希学長(左から3人目)、加藤英雄監督(同2人目)と選手たち=4月10日午後、千葉県八千代市の秀明大

 影が薄い日本女子水球界にとって、この上ない朗報だろう。千葉県八千代市の秀明大(川島幸希学長)に4月、日本代表監督が指揮を執る女子水球部が誕生した。学内に国内初の女子水球専用プールも整備され、競技環境は飛躍的に向上。2020年東京五輪に向け期待は高まっている。

 プールにはトレーニング室や救護室も完備。部員8人は、日本代表やユース代表に名を連ねる国内トップ級の選手たち。率いる加藤英雄監督(54)は日本女子代表監督も務め、3月までは部員のうち4人が卒業した系列校の埼玉・秀明英光高で教えていた。つまり、最高の環境で水球の「一貫強化」が可能になったわけだ。

 女子の国内競技人口は約1500人と少なく、高校総体でも実施されていない。選手たちに専用練習場はなく、競泳用プールを「間借り」しても競泳陣の練習が最優先で肩身が狭かった。空いている早朝や深夜を狙い、狭いスペースを男子と分け合って使う涙ぐましい努力も。高校卒業後の受け皿もなく、川島学長は「現状に衝撃を受け、何とか女子水球を普及させたいと考えた」。窮状を打開するため、あえて女子専用にした。

 これまで五輪に縁がなかったというより、出場するレベルにはるか遠かった日本女子。それでも、加藤監督は「こんなに恵まれた環境を与えられて監督冥利(みょうり)に尽きる。スピードを生かした水球で、東京での金メダルという途方もない夢に向かい意欲を持って戦いたい」と張り切る。

 総合経営学部1年で水球部主将の鈴木琴莉(18)も「16年のリオ五輪予選を自力で勝ち抜き、東京では金メダルを取れるよう力をつけたい」と意気込む。5年先を見据え、どこまで強くなれるか。