チャングム役の李英愛、10年ぶり女優業に復帰


李氏朝鮮時代の女流画家で良妻賢母の鑑「申師任堂」で

チャングム役の李英愛、10年ぶり女優業に復帰

 「宮廷女官チャングムの誓い」で日本でもなじみ深い韓国の女優、李英愛(イ・ヨンエ)さんが、このほど10年ぶりに女優業に復帰することが分かり話題になっている。

 李さんが出演するのは韓国の5万ウォン札の肖像画になっている申師任堂(シン・サイムダン)の人生を描いたドラマ。申師任堂は李氏朝鮮時代の女流画家で良妻賢母の鑑とされ、ドラマで李さんは韓国美術史を専攻する大学の講師と申師任堂の1人2役をこなす。偶然発見した申師任堂の日記と謎の美人図に隠された秘密を解き明かしていく。

 ドラマの制作会社は、主人公の役柄が優雅な雰囲気を漂わせる李さんにピッタリとして、早い時期から起用することを考えていたという。放送開始は来年の予定で、まだかなり先だが、既に日本や中国から問い合わせが来ているという。

 ソウル出身。中学生の時に雑誌のモデルでデビューし、大学卒業後のドラマ出演で演技力が高く評価された。2000年公開の韓国映画「JSA」で日本にも知られるようになり、その後、主演ドラマ「チャングム」は05年に日本で放送されてヒットし、韓流ファンならずとも多くの視聴者が李さんに好感を抱いた。

 韓国で「お嫁さんにしたい女優第1位」に名前が挙がったこともある。北朝鮮の金正日総書記は生前、李さんの熱狂的ファンだったといい、07年の南北首脳会談では韓国の盧武鉉大統領が金総書記に彼女が出演したドラマや映画のDVDをプレゼントしたことも。

 09年に在米韓国人と結婚。双子を出産し、しばらく女優業を休んでいた。カムバックに期待感が広がっている。44歳。