「大和魂貫く」、「大関豪栄道」が誕生


師匠に「最高の誕生祝い」

「大和魂貫く」、「大関豪栄道」が誕生

大関昇進の伝達式を終え、笑顔でタイを掲げる豪栄道と母・真弓さん(左)=30日午前、愛知県扶桑町の境川部屋宿舎

「大和魂貫く」、「大関豪栄道」が誕生

日本相撲協会の使者から大関昇進を伝達される豪栄道(右から2人目)=30日午前、愛知県扶桑町の境川部屋宿舎

 緊張した表情で使者を迎えた豪栄道。実直な性格を表すように、口上は簡潔だった。「これからも、大和魂を貫いてまいります」。はっきりと大きな声を響かせ、大関を務め上げる覚悟を示した。

 「大和魂」という言葉は、師匠やおかみさんと相談して決めた。豪栄道は「日本人の我慢強さや潔さなど、いろんな意味が込められている。自分の気持ちをシンプルに伝えた」。

 来場所からは、モンゴル出身の3横綱と、日本出身の3大関という構図になる。「横綱だけでなく、やるからにはどんな力士にも負けたくない。次の目標は優勝」ときっぱり宣言。今後、3大関は初優勝と横綱昇進の先陣を争う。

 ちょうどこの日は、師匠の境川親方(元小結両国)が52歳の誕生日を迎えた。その師匠は「最高の誕生祝いを頂いた」。まな弟子は、「めでたい日が重なり、いい縁を感じる」と喜んだ。