シベリウスの誕生150周年


自然と人が一体化した世界を描写したシベリウス

 フィンランドが世界に誇る作曲家、ジャン・シベリウスの生誕150年を記念し、今年、フィンランド国内はもちろんのこと、国外においても様々なイベントが催されている。

 シベリウスは、1865年12月8日、首都ヘルシンキの北100キロの都市、ハメーンリンナで誕生した。シベリウスといえば、国外においては7曲の交響曲や第2のフィンランド国歌とも言われる「フィンランディア」などの作品でよく知られている。 

 シベリウスの魅力について、フィンランドを代表する指揮者リントゥ氏は、シベリウスの音楽は単なる北欧の自然を描写したものではなく、「自然と人が一体化した世界」を描写していると言う。

 事実、シベリウスは美しい自然との交わりができる場所で過ごし、作曲を手掛けてきた。さらにシベリウスを語るうえで重要なことは、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」もシベリウスの作曲に影響を与え、シベリウスの曲がフィンランドの独立の気運を高めたとも言われる。

 150周年記念の今年、多くの人がシベリウスの足跡をたどって、フィンランドの精神的な故郷と言われる北カレリア、南西群島の一つコルポ、父親の故郷の小さな町ロヴィーサ、そして晩年に過ごした郊外の都市ヤルヴェンパーなどを訪問し、シベリウスのコンサートで彼の曲を堪能するのだ。

(ヘルシンキ・吉住哲男)

 フィンランドが世界に誇る作曲家、ジャン・シベリウスの生誕150年を記念し、今年、フィンランド国内はもちろんのこと、国外においても様々なイベントが催されている。

 シベリウスは、1865年12月8日、首都ヘルシンキの北100キロの都市、ハメーンリンナで誕生した。シベリウスといえば、国外においては7曲の交響曲や第2のフィンランド国歌とも言われる「フィンランディア」などの作品でよく知られている。 

 シベリウスの魅力について、フィンランドを代表する指揮者リントゥ氏は、シベリウスの音楽は単なる北欧の自然を描写したものではなく、「自然と人が一体化した世界」を描写していると言う。

 事実、シベリウスは美しい自然との交わりができる場所で過ごし、作曲を手掛けてきた。さらにシベリウスを語るうえで重要なことは、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」もシベリウスの作曲に影響を与え、シベリウスの曲がフィンランドの独立の気運を高めたとも言われる。

 150周年記念の今年、多くの人がシベリウスの足跡をたどって、フィンランドの精神的な故郷と言われる北カレリア、南西群島の一つコルポ、父親の故郷の小さな町ロヴィーサ、そして晩年に過ごした郊外の都市ヤルヴェンパーなどを訪問し、シベリウスのコンサートで彼の曲を堪能するのだ。

(ヘルシンキ・吉住哲男)

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