レーダー照射事案に思う


杉山 蕃

元統幕議長  杉山 蕃

 昨年12月中旬、日本海の我が国の排他的経済水域(EEZ)内で生起した海自哨戒機(P1型機)に対する韓国駆逐艦による火器照準電波発射について、双方の申し立てが正反対の趣で、一向に解決しない状態にある。

 現代の艦艇搭載の対空レーダーは、主なものは対空捜索用のフェーズド・アレー方式による全周警戒型が主流である。問題となった射撃照準用のレーダーは、捜索用とは別にシャープなビームで連続的に目標を追尾し、精密な位置測定、未来位置計算を行うためのレーダーで、射撃管制システムの一環を成す。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ