世界日報 Web版

執行機関持たぬ国際法の限界


小林 道憲

哲学者 小林 道憲

 国際法は、世界の平和維持や自国の安全保障にどの程度有効なのであろうか。これまでに形成されてきた一般国際法は、主権平等や内政不干渉、国家領域の統治権や外交特権、条約の拘束力や侵略戦争の禁止などの基本原理を定めてきた。これらは、おそらく、人間が普遍的に持っている自然法から発展し、さまざまの国際的な紛糾を経験しながら、次第に慣習法として成立してきたものであろう。それは、国家間に平和と秩序をもたらすために、法的な面から工夫されてつくり上げられてきた人類の知恵である。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ