国家の危機伝えぬマスコミ


ペマ・ギャルポ

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ

 8月に入り、日本中の関心事はオリンピックとなった。皆が寝る間も惜しんでテレビの前に陣取り、日本人としての自覚に目覚め、国旗が掲揚されるたびに歓喜に酔う姿は、世界のどこの国の人々とも同じく、愛国者である。この時だけは国旗も国を表す象徴の一つとして自然に受け入れているようである。これらの場面を見る限りでは日本も普通の国と言える。


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