ヒューマニズムの光と闇


加藤 隆

正義感から起こる惨劇

名寄市立大学 加藤 隆

 ヒューマニズム。我々日本人の耳に心地よい響きがある。「人間主義」「人道主義」などと訳される。大多数の国民が「無宗教」と自己を規定する国柄であれば、人間が何よりも中心を占め、国民主権が思考の出発として捉えられるヒューマニズムという価値観は、わが国の国民精神の強固な岩盤に間違いない。「人間尊重の精神」の育成は戦後民主教育を一貫する支柱であり、マスコミが連日報道する人道的立場からの難民や弱者への医療支援や生活支援の姿に共鳴する日本人は多い。


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