機能するための抑止論再考


小林 宏晨

集団的自衛権を土台に

日本大学名誉教授 小林 宏晨

 最近まで抑止の理論と実践は冷戦の遺物と見做されていた。しかし、ウクライナ危機の影響下に抑止原理は極めて現実味を帯びるようになった。抑止は今や再考されなければならないと主張される。専門性の高い低いに関わりなく、人は簡単明瞭と思われる概念の理解を試みるが、その実、簡単明瞭ではない。つまり、抑止とは何か? 何時抑止は機能するのか?何時機能しないのか?


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