歴史摩擦と「独の教訓」の限界


櫻田 淳

日中韓に要る同等の努力

東洋学園大学教授 櫻田 淳

 日本を含む東アジア諸国にとっては、「戦後70年」とは、歴史認識に絡む摩擦が燃え盛る局面になったようである。歴史が「他人の経験」の集積であるならば、そこから様々な教訓を引き出そうとするのは、それ自体としては当然の姿勢である。その際、従来、頻繁に行われてきたのは、日本とドイツを比較する議論であった。


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