鬱は希望へのジャンプ台 仏教研究家 岡村貴句男氏に聞く


400

積極的にウツ状態に投げ込む禅

 何かとストレスや不安材料の多い現代社会では、鬱(うつ)(以下、ウツ)になる人が少なくない。その症状は重度軽度さまざまで、これといった特効薬もなさそうだ。エンジニアであると同時に、道元や親鸞について詳しい仏教研究家の岡村貴句男氏は先ごろ、ウツを哲学的、思想的に考察した『鬱は希望へのジャンプ台』を上梓(じょうし)した。これまでの医学的見解とは趣を異にし、ウツを前向きに捉えたユニークな内容が注目されている。その中の要点をいくつか聞いた。(聞き手=池田年男)

強靭な精神性を育む/自分で這い上がり悟りへ

家庭内での生老病死は子供の貴重な教育機会


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ